未来をえらぶ
私たちが主権者です。棄権しないで、投票に行きましょう!
参議院選挙が近づいてまいりました。
今回の選挙は、今まで以上に大切な選挙です。
原子力発電を続けるのか? TPPに参加するのか? そして、平和憲法を捨てて「戦争する国」にするのか?
私たちの暮らしに関わる重要なことが、選挙結果で大きく変わることになります。
18年前に、神戸YWCAは阪神・淡路大震災で被災しました。地震はとても大変でしたが、たくさんの方々に支えられて何とか乗り切ることができました。
ところが、一昨年の東日本大震災は、自然災害だけではありませんでした。原発事故という悲惨な人災が加わったのです。未だなお、福島第一発電所の事故は収束せず、多くの方々が困難な生活を強いられています。
私たち神戸YWCAは、被災者の方々、特に子どもたちに寄り添う活動を続けてまいりました。これからも継続していきます。
しかし、福島についてのマスコミの報道は、とても減ってきています。株価が上ったとか、円安だとか、経済の話ばかりです。「生命(いのち)」より「お金」の方が大事なのでしょうか? 原発再稼動の動きも強くなってきて、さらに原発を海外に輸出しようとさえしています。
「アベノミクス」やTPPを通して、富める者はますます富み、貧しい者はさらに貧しくなるのではないか、と危惧します。私たちは弱い者、小さな存在を大切にしてくれる政治を、心から望みます。
「平和憲法をまもる」ことは、YWCAがとても大切にしてきたことです。私たちは生命を生み出し育む女性として、何よりも「平和」であることを望みます。「武力では平和は築けない」のです。
日本国民は、15年戦争の反省から「戦争放棄」したのではなかったのですか? 再び、武器を持って戦争に参加するのですか?
人それぞれに考えに違いはあると思います。けれども何も知ろうとせず、何となく流されることは良くないと思います。
自民党憲法改正草案を読まれたことはありますか? TPPについてご存じですか? 福島を訪れたり、被災された方の話に耳を傾けたりしたことはありますか?
私たちはどんな未来を選択しようとしているのでしょうか?
私たち一人ひとりが主権者なのです。知り、考えて、投票に行きましょう!
2013年7月
神戸YWCA 平和活動部