わたしたちの活動
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    2022年8月5日

    安倍晋三元首相の「国葬」に強く反対します

     
    内閣総理大臣 岸田文雄 様
    衆議院議長 細田博之 様
    参議院議長 山東昭子 様

    私たちYWCAは、安倍晋三元首相の「国葬」の決定に強く抗議し反対します。岸田文雄首相は、参議院議員選挙の応援演説中に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を、今秋に行うことを国会を経ずして7月22日の閣議で決定しました。「国葬」は、国民に対して弔意の表明を強要し、その人物の批判を許さないものです。国民主権の日本国憲法の精神に反し、第19条の思想・良心の自由などの基本的人権を侵害することは明白です。
     
    また、「国葬」には推定でも一億円以上の税金が使われると言われています。市民からの反対意見も聞かれる中で、このような多額の税金の支出を行うことは許されません。戦後の日本には、「国葬の根拠」となるべき関連法律はありません。法律に基づかない行事に多額の税金が使われる重大事項は、国会で審議すべきで、閣議決定で済まそうする姿勢は、日本の民主主義に反するものです。
     
    あわせて、安倍晋三元首相の「功罪」をよく検討しなければなりません。「森友学園」「加計学園」「桜を見る会」の問題は終わっていません。さらに、今回明るみになった安倍晋三元首相と「旧統一教会」との関連をうやむやにせず徹底的に調査する必要があります。今回の事件を「民主主義への挑戦」という言葉を使い、元首相の死を悼むのであれば、民主主義を貫き、国会での徹底的な審議を求めます。
     
    日本YWCAは平和を求める団体として1905年に設立し、人権と環境を守ることを目的とし、女性の健康・生活、そして「いのち」を守るために世界の仲間と共に活動しています。私たちは日本国憲法を活かし、平和と民主主義を守る立場から、今回の安倍晋三元首相の「国葬」に、強く反対の意を表します。
     
    2022年8月2日
     
    日本YWCA会長 藤谷佐斗子
    総幹事 山本知恵

    声明文(PDF)は日本YWCAのホームページでお読みいただけます。
    私たちYWCAは、安倍晋三元首相の「国葬」の決定に強く抗議し反対します


    YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
    1855年英国で始まり、今では日本を含む125あまりの国と地域で、約2,500万人の女性たちが活動しています。