私たちのしていること(夜回りと昼回りと病院訪問)
夜回り
毎月第2・4土曜日、18:00集合
灘区と東灘区の公園、河縁、高架下、橋の下、等様々な所で野宿している人を訪問しています。(車が2台あれば2グループ、なければ1グループで廻ります)
1 安否を確認する
健康保険証がないと、病院では全額自己負担になります。払えないと見てもらえません。だから体を壊したまま野宿している方もおられます。救急状態になるまで医療を受けにくいのが現状なのです。そこで私達は病気だとわかったら、医者にかかれるようにお手伝いします。
生活保護を希望していた沖縄出身のUさんは、厚生年金を受けられるとわかり、休み明けに手続きする予定になっていました.ところが急に吐血し救急搬送された後、翌日亡くなりました。
ほとんどの人は生活に必要なものを自分でまかなっています。しかし中には突然野宿する事態に追い込まれ、何も持たず、幾日も食事をしてない方もおられます。また厳冬に毛布もなく、ベンチで横になっている方に出会うこともあります。
2 話を聞く
顔を合わせて直接お話を聞かせてもらうと、私達が誤解していたこと、知らなかったことをたくさん気づかされます。(仕事、収入、食事、襲撃、追いたて、福祉、行政の施策への不満、なぜ野宿になったか、なぜ野宿から抜け出せないか等々)
粗ゴミのリサイクルの仕事をされている方が多いのですが、一晩中歩き回って空き缶や家電などを集めても食べるだけで精一杯の収入しか得られません。
卵や石を投げつけられたり、棒で殴られるという話も聞きました。行政や近隣の人から出て行けと言われることもしばしばです。
3 情報を知らせる
公共の住所のない人のために、宿泊や相談窓口の情報、民間支援グル−プの紹介などを行ないます。
最近失業し、家賃を払えなくなって、初めて野宿する人は、どこに相談して良いかもわからないのが普通です。「まさか、自分が野宿することになるなんて思ってもみなかった。」という声が多いのです。
炊出し・散髪・入浴サービス・医療相談・生活相談等のサ−ビスが行われていますが、住所が無い人には当然場所や日時などが伝わりにくいのです。
ときには「話し合い」や「市との交渉」などにお誘いすることもあります。
4 その他
季節の変わり目には、毛布や防寒服。ちょっとした薬や下着、石鹸、タオル等を提供することもあります。
病院訪問
毎週木曜午後
退院したとき帰る家のない患者さんを訪問します。
退院後に公園や路上の生活に戻ると病気を再発しがちです。そうならないように、退院後の住居を確保し、生活保護を受けられるようにお手伝いします。しかし、部屋を借りるにも保証人や住民票が必要なので簡単ではありません。
生活保護で入院していると、差別されるという声を聞くこともあります。さらに退院後の生活に不安があるため、少し体が楽になると治療を中断してしてしまうこともあります。私達は治療をあきらめないで続けるように応援します。
入院しているとテレビも洗濯も有料、病院によっては、入浴料も必要です。着替えが少ないと、わずかの量で洗濯機を回さなければなりません。お金をできるだけ使わなくてもよいように、困っている方には洗剤を差入れしたりします。また退屈しないように推理小説等の貸し出しもしています。
昼回り
火曜から金曜の昼間に随時
夜回りや病院訪問などの活動から出てきた色々な課題に対するフォローをします。
・ゆっくりお話を聞かせてもらい、解決策を一緒に考えます。
・必要に応じて福祉事務所への生活保護申請に付き添います。
・部屋を借りるお手伝いをします。
・その他、色々