「上筒井から」Vol.4(Aug. 1999)

神戸空港住民投票の会 その後の動きについて


前回、上筒井からを送付致しました際に、神戸空港住民投票の為の請願署名用紙を同封させていただきましたところ多くの皆様からご協力を頂きました。皆様からのご署名は感謝を持って運輸省及び環境庁へ提出させていただきました。以下、その後の動きにつきまして、ご報告申し上げます。

 昨年30万あまりの有効署名を添えて提出した「神戸空港建設の是非を問う住民投票条例案」は、11月の市議会で否決されました。しかし住民投票実現を求める市民の願いは強いものがあり、引き続きそのための運動を継続することになりました。

 今年に入り、運輸大臣と環境庁長官にあて、住民投票で市民の意志が確認されるまで、神戸空港島の埋め立てを認可、同意しないよう求める請願署名をすることになりました。

 「上筒井から」前号をお届け致しました折に、請願署名用紙を同封させていただきましたところ、全国からたくさんのご協力を得ることができ、YWCA関係で約1000筆提出することができました。ありがとうございました。多くの方に応援を頂き、励まされております。

 その後4月の統一地方選挙で『住民投票賛同』の議員数を大幅に増やすことはできなかったものの、住民投票によって空港問題を判断するという主張が指示されていることはあきらかであります。そして引き続き運輸省、環境庁への請願署名運動を第2次集約の5月15日まで行いました。そして『神戸空港住民投票の会』は6月14日に12名のメンバーが「住民投票で市民の意志が確認されるまで、神戸空港島の埋め立てを認可、同意しないよう」求めて第2次請願署名の提出行動を行いました。(提出数は運輸省、55、668筆、環境庁、56、168筆。いずれも1次署名を含む)

 こうした努力にもかかわらず6月22日に運輸省は、神戸空港建設の為の埋め立てを認可すると発表しました。市は空港建設に関する一連の手続きが完了し、9月にも着工しようとしています。しかしこのような緊迫した情勢にあっても私たちは、住民自治の原則からできるだけ多くの市民の空港建設に対する賛否の意志を投票によって明らかにしようと7月11日から8月8日まで市民投票を実施しています。これは市民自らの手によるもので、神戸市内外の有権者、非有権者にも呼びかけています。そして昨夏の署名を大きく上回る投票を願っております。

神戸YWCA 会長 大工原 則子


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