「上筒井から」Vol.3(Feb. 1999)

仮設居住者実態調査の会から

 仮設居住者実態調査の会では先般,神戸市に対して下記の要望書を提出しました。


神戸市長 笹山幸俊様

六甲アイランド第6仮設空き棟撤去中止の要望書

 去る1月21日、私たち六甲アイランド第6仮設住民は、神戸市生活再建本部及び東灘区より「仮設住宅の空き棟撤去について」という文書を受け取りました。

 まず私たちは、どうしてこの時期に空き棟撤去が必要なのか理解できません。私たちは仮設の最後を、本当はそっとしておいてほしいと願っています。撤去工事に伴う騒音やほこりが、私たちの生活をかき乱すのではないかと恐れています。工事後、広々と成った更地が暴走族の溜まり場になることを恐れています。

 私たちは、空き棟撤去工事通告は、私たち仮設住民に対する追い出し策動の始まりではないかと考えました。撤去の理由について、お知らせには「投石」「不法侵入」「放火」などがあるためと書かれていますが、そのような事実は聞いたことも見たこともありません。空き棟撤去通告によって、かえって不安を掻き立てられています。今回の空き棟撤去通告にいちばん衝撃を受けたのは、まだ行き先の決まっていない仮設住民でした。

 私たちは私たちの署名をもって、下記の2点について要望します。

1. 六甲アイランド第6仮設空き棟撤去工事は中止し、直ちにその決定を私たち仮設住 民に知らせること。

2. いま仮設に住まいしている仮設住民全員に仮設を出ての行き先を確保し、その上で話し合って空き棟撤去の工事を設定すること。

六甲アイランド第6仮設住民


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