第4回神戸の冬を支える会・越年テント開設!!
今年も神戸の冬を支える会主催による越年テントが昨年12月27日〜1月5日までの10日間、神戸市役所南の公園(東遊園地)で開設されました。
今年のテーマは“一緒に・・・”という事で路上生活を強いられている方々と共に楽しむ事を主体として行われました。今回は長びく不況の中でいつになく厳しい冬となり、前回の1.5倍(1日平均330名、最高363名)の方が集まりました。
12/27〜1/4の間、メインである炊き出しは各団体がその日の担当を持ち回りで受け持つ(ちなみに神戸YWCAは1月3日にカレーライスを振る舞いました)形式で行われ、炊き出し同様に生活相談・医療相談に足を運ぶ人も例年の倍近くになりました。相談内容で共通している事は体の不調により仕事が出来なくなったり、路上で生活する事で病状が悪化(発病)したりと悪循環が続いているようです(路上生活できる体でない人がほとんどです)。しかし、生活を少しでも改善しようと福祉事務所や更生センター等の施設に足を運んでも取り合ってくれなかったりと、なかなか難しいようです。また、新たに、凧作りや駒回しといった楽しいプログラムが加わり今までになかったのんびりした場面もありました。
今年の特徴は昨年(1998年)から路上で生活し始めた人が非常に多い事、また比較的年齢の若い人(20〜50代)が増えている事が上げられます。路上で生活される方の急増に伴い、仕事の確保のみならず食料を調達する事も医療にかかる事も困難で今まで以上に深刻な情況が生じています。また、兵庫県下の施設(更生セン夕一・援護相談所)のキァパティシーを遥かに越えた人数が一日に集っているにもかかわらず神戸市や兵庫県、さらに国はこの問題に対して何故もっと真剣に取り組もうとしていないのか、疑問と怒りが込み上げてきます。また、今まで以上に私達自身も目を向け取り組む必要があります。
(理)