まず、僕が夜回りをやってみようと思ったきっかけは二つあります。
一つは僕が法学部生であることです。その法学部の中でも行政法ゼミに所属しています。YWCAの皆さんと夜回りをすることで行政に関わることが出来るのではないかと考えた訳です。
まだ僕は夜回りに三回しか参加していませんが、その中で感じた事を書いてみようと思います。
一番驚いている事はホームレスの中で、ものすごい競争社会が展開されているという事です。
ホームレスの方々から荒ごみ、空き缶の話をよく聞きます。誰々が取りすぎだとか、量が減ったとかよくおっしゃっています。冬には空き缶が減るだろうし、リサイクル法ができたおかげで荒ごみも減るだろうと心配しながら話を聞いています。アルバイトをしている人も居ていますが、それだけの収入でやっていけるのだろうかと思います。
しかし、全体的な感想としては僕が思っていた以上にホームレスの方々は強いと思いました。色々なバックボーンを持った人がいて、元社長の方やヤクザの方がいると聞きました。こんな言い方は悪いかもしれませんが、昔はプライドがズタズタになったのではないかと思いました。その中で必死に生きてきた事に人間の本当の強さを感じました。
最近では、ホームレス自立支援法という魅力的かつ画期的な特別措置法も公布されました。行政も民間もどんどんこの新法を生かしていかなければいけないと思います。
僕もホームレスの方々が最低限度の生活ができるように願い、またお手伝いさせていただけたら幸いと思っています。これから僕は夜回りの活動に時間のある限り参加しようと思います。その体験を通して色々なことを吸収し、色々な問題を消化していきたいと思っています。